私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編











「…………ありがと………もう大丈夫」

「そっか………なら良かった」

泣き止んでも雄斗から離れなかった

「雄斗……カッコいい」

「ふぇっ?
 急にどうした?」

「んー………カッコいいなーって思ったから」

「…………俺いつもと同じだけど?」

「…………スーツカッコいい
 いつもと雰囲気違う………カッコいい」

「………そっか
 ありがとう」

それからも抱きしめ続けてくれた



やっぱり………雄斗が好き……
少し会えなかっただけでも…………寂しかった……








「なぁ香音……………俺も香音の可愛い制服姿………見たい……」

「えっ……全然可愛くないよ?」

「…………写真可愛かった
 ………………奏斗ズルい
 ………俺も見たい」

「明日も着るし、これからいつでも見れるよ?」

「…………今すぐ見たい
 朝……ゆっくりしてる時間ないし………
 ダメ…?」

「…………ダメじゃないけど………雄斗が期待するほどじゃ……ないよ?」

「………いいの…!
 見たい
 ダメじゃないなら着て?」

「………分かったよ
 じゃあ少しリビングで待ってて?」

「うん!
 ゆっくりでいいからな!!」

そして雄斗は私の部屋から出ていった

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