私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「ん
 はぁ………もう……本当に可愛いすぎるんだけど………この髪……自分でやったの?」

「うん
 変……かな?」

「ううん、すっごく似合ってる
 ヘアピンも………付けてくれたんだ」

「せっかく雄斗に見せるなら……ね?」

「………こんなに可愛くするの……俺がいる時だけな?
 俺がいないところでこんなに可愛くなるなよ…?」

「まぁわざわざ学校行くのにこんなことしないよ」

「なら良いけど…………一番最初に見たかった………」

「それは……ごめんね…?」

「いや………俺も悪かったから………自業自得だよな………」

「雄斗……何考えてたの?」

「ん?
 まぁ………それはな……?」

「何?
 教えて?」

「………内緒……!」

「えっ!
 ひどい!」

「だって恥ずかしいもん」

「…………………私傷ついた」

「へっ…?」

「雄斗のせいで傷ついた…!
 だから教えて!」

「何それ………俺何かした?」

「した!」

「………何した…?」

「私いない方がいい?って聞いたら″うん″って言われた…!
 自分で聞いといてあれだけど傷ついた!」

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