私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「うん………やっぱり…………心のどこかで思ってた
 雄斗に言ってほしいって……………
 ………頑張ったねって言って………抱きしめてほしいって…………思ってたんだ」

「そう……だったんだ………」

「でもひどいよね………
 せっかく奏斗先生が言ってくれたのに…………やっぱり雄斗がいいって………」

「全然ひどくなんかない!
 俺としては嬉しい!
 香音にそう思ってもらえて」

「雄斗………」

「今まで全然気づかなくてごめん
 良く頑張ったな………偉いよ
 これからは……俺も気を付ける
 あまり走らせないようにする
 だから………怖いって思ったりしたらちゃんと言って?」

「分かったけど………そんなに気を遣わなくていいよ?
 別に今まで通りで」

「俺が嫌なの!
 香音が怖い思いしながらなんて絶対嫌!」

「フフッ………雄斗、ありがとう」

雄斗が可愛くてつい笑ってしまった

「んな!?
 香音笑うなよ!
 俺は真面目なんだけど?」

「雄斗は優しいね
 分かったよ
 何かあったら言うね」

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