私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「絶対だからな!」
「はいはい、分かったよー」
「よし!
その流れで聞く
香音は俺に何を隠してるんだ?」
「えっ…………何も隠してないと思うけど…?」
これは本当
全然でてこないもん
「本当か?
盲学校見に行った日………奏斗とかに言われたりしてない?」
「んー………何かな……………」
盲学校…………見学………
「………………あっ!」
思い出しちゃった……………
あー………思い出したくなかった………
確かあの時………奏斗先生……ちゃんと雄斗に言えって言ってたな………
「何?
思い出した?」
「あっ、ううん!
思い出してないよ!」
「…………………香音、さっき何かあったら言うって言ったよな?」
「……………そんなこと……言ったっけ?」
「…………バカ…!
俺は心配してるの
隠さないで教えろよ
絶対悪いようにはしないから」
「えー」
「えーじゃない!
香音が教えてくれるまで離さないから!」
そう言って抱きしめる力を強められた