私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「香音………ここには雄斗いないからさ……
どうしたら落ち着ける?」
「ハァハァハァハァハァハァ……ゆ……ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ………うと………ハァハァハァハァハァハァハァ………」
「……………やっぱり雄斗じゃないとダメ…?」
「………ハァハァハァハァハァハァハァハァ………ゆうと………ハァハァハァハァハァハァハァ………」
「はぁ………あいつ出るかな………」
そう思いつつも電話をかけてみた
プルルルル………
プルルルル………
「奏斗?
俺、仕事なんだけど」
何コール目かで雄斗はでてくれた
ただ、めっちゃ声は不機嫌
「そんくらい俺だって分かってる
ただ…………」
「何だよ?」
「………香音が倒れた
保健室でパニック起こしてる
どうしたらいい?」
「はぁ………やっぱりか………」
「やっぱりって?」
「………香音朝から調子悪そうだったからさ
もしかしたらとは思ってたけど………早かったな」
「はぁ?
朝から悪かったのかよ
お前も知ってるなら教えろよ」