私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「おう!
 ってか、そんくらい考えろ」

「はいはい
 んで?
 奏斗はどんくらい空いてんの?」

「あー………この時間は空いてて………
 その後は……2つ入ってる
 で、最後も空き」

「なるほどなー…………香音と仲良い先生ってどれくらいいる?
 あっ、ちゃんと心開いてる先生な?」

「んー……それって俺入る?」

「入るんじゃね?
 さっき奏斗のこと怖がってなかったみたいだし」

「おっ、やった!」

「あのさー、喜ぶのは後にして?
 あんま時間ない
 俺、後10分後には切るからな」

「えっ、10分!?」

「10分
 分かったら考えるぞ」

「お、おう………
 でもさ………どうすればいいの?
 中学の時はどうしてたんだ?」

「保健室にいたよ
 香音が教室に戻れるようになるまで」

「えっ、じゃあ!」

「でもそれは、俺と………もう一人
 香音が心開いてる先生と協力して……
 授業が空いてる方が香音についてた
 どっちも空いてなかったら他の先生に授業はお願いして………どちらかは必ず香音の側にいた
 高校じゃ………そんなの無理だろ?」

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