私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

数十分後




「………………っ」

香音は目覚めた

「香音?
 大丈夫?」

「……ハァハァハァハァハァハァハァハァ」

「香音、大丈夫
 落ち着け」

「……ハァハァハァハァハァハァハァ……ゆぅ…ハァハァハァハァハァハァ……と………ハァハァハァハァハァハァハァ」

そう言って起き上がり俺に抱きついてきた

「はっ、ちょっ香音!?
 俺、雄斗じゃないぞ!」

「ハァハァハァハァ……ゆう………ハァハァハァハァ……と………」

……………香音……パニックになってる………

俺のこと………雄斗と勘違いしてるし………



こんなの………引き離すわけにもいかないじゃん………


あー……どうすればいいんだ………


雄斗には申し訳ないと思いつつも香音のことを引き離せないでいた










しばらくして香音は落ち着いた

でも離れない……
はぁ………どうすっかな…………

「香音落ち着いた?」

「…………雄斗………」

「香音ー、雄斗じゃないぞー
 奏斗だよー」

「…………っ!」

やっと気づいたか………

それにやっと香音と目があった

気づいた瞬間、俺から離れた

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