私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「雄斗…?」
「雄斗以外誰がいるんだよ
体調悪いならそう言えって
心配しただろ」
「………………………」
「それにさー、何で体育やったんだよ?
辛かったんじゃねぇの?」
「…………別に
……雄斗は大丈夫そう………でした…?」
「何が?」
「体調………」
「あー………大丈夫なんじゃね?
めっちゃ不機嫌だったけど、香音のことになれば急に優しくなってたぞ
俺にもそんくらい優しくしてほしいわ」
「…………そっか………なら良かった」
「何?二人して体調悪いの?
まさか………あいつ高校生に手出したのか!?」
「違う!
違うから…………雄斗はそんなことしないよ
高校卒業するまではやらないって言ってたし」
「あっ、そうなんだ
以外と真面目だな」
「はい……」
「じゃあ何かあったのか?」
「……………………私が……悪い
私のせいで…………雄斗……あまり寝れなかったと思う」
「……香音が何かしたの?」
「………………はい」
「………まぁ雄斗は大丈夫だよ
少なくとも今の香音よりはな」
「…………………………」