私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「香音、もう少し休んだ方がいい
 まだ顔色が悪いから
 ここが嫌なら他の空き教室でもいいし
 まぁ後は早退だな
 その場合はお父さんに連絡いくけど」

「……………授業出たい
 これ以上………遅れられない」

「………そっか
 じゃあ………次の時間の前半まで休め
 この時間はもうあれだけど…………次の授業、半分さえ出れば出席にはなるから
 そしたらどこまで進んでるのかも分かるはずだから」

「………………はい」

「次の授業も別に辛かったら無理するな」

「分かりました…………でも本当に大丈夫なので
 後半は出ます」

「分かった
 渡辺先生、上岡先生、山口先生、藤原先生の中だったら誰が一番いい?」

「……………それは……どういう………」

「次の前半、香音につける」

「私一人でも………」

「それは心配だから無理
 あっ、俺がいいって言うのは嬉しいけど無理だからな?
 次、授業あるから」

「…………………上岡先生………」

「おっ、上岡先生か!
 仲良くなれた?」

「まぁ…………その中だったら………」

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