私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「香音………いけるか…?」
「……はぃ……」
「…………無理はするなよ」
香音を気にしつつ上に上がった
「香音、ちょっとここで待ってて
先生呼んでくるから」
「はい…………」
そして職員室に向かった
職員室には上岡先生がいた
「上岡先生、ちょっとよろしいでしょうか?」
「はい、何ですか?」
「香音が………体育で倒れてしまって………」
「えっ!?
大丈夫なんですか!?」
「本人は大丈夫と言ってますが………ちょっとまだ…………
でも保健室で休むのは嫌だと言っていて………」
「そうなんですね…………」
「はい………それで空き教室で休ませようと思ってるんですが………俺、次の授業が入っていて………上岡先生に香音を見といてもらえないかなと思いまして………」