私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「香音どうした?
何があったんだよ」
「……………………………」
「なぁ香音
いい加減にやめろよ………」
「……………………」
「どこからこんな力………強すぎるぞ………」
「……………………………」
「………………マジで………これ以上続けたら………お前……死ぬぞ………
…………それで…………いいのかよ………」
「………………」
「お前は………雄斗を……置いていくのかよ…………」
雄斗の名前を出した瞬間、少し力が緩まった
「雄斗と約束したんだろ…………結婚するんだろ…………」
「………………………………」
「雄斗を………置いていくな………
置いていっちゃ…………ダメだ………」
「……………ゅ……ぅ………と………」
「そうだ………雄斗と一緒にいるんだろ………」
「……………ゅう……と…………」
「雄斗のところに帰るんだろ…………これからずっと………一緒にいるんだろ………」
すっかり力が弱くなった香音の手を離し抱きしめた