私の人生を変えてくれた人 ～もし君が生きてたら～ 前編

教室から離れると高梨先生に聞かれた

「下山先生、症状はどんな感じですか？」

「………目眩と………頭痛が少し………」

「そうですか…………何か心当たりは？」

「まぁ……はい……」

「それはどういう………」

「………ちょっと寝不足なだけです」

「………寝不足って………仕事のせいですか？
　それなら俺が！」

「あっ、それは違うので…………ちょっと彼女と言い合いしてたら…………」

「……そう………ですか…………」

「すみません……迷惑をおかけして………」

「いえ！
　気にしないでください」

「高梨先生……………」

「下山先生、もう少し気分が落ち着いたら帰って休んでください」

「でも………」

「後はやっておくので
　生徒も心配してますから」

「………すみません………お願いします………」


その後俺は職員室で少し休んでから家に帰った