私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「………全部……ごめんね………」
「香音は何もしてないよ
だから謝らないで」
「……………………………」
「俺、香音がいてくれるだけで嬉しいんだよ
こうやって………ギュッて出来るだけで幸せだよ」
「…………私も………」
「……香音……好きだよ」
そして香音の唇に触れた
何度も何度も………
「雄斗……好き………大好き…………」
「………お前……それ反則………」
香音が可愛すぎてまたふさいだ
せっかくやめたのに…………そんな顔してあんなこと言われたら無理だろ…………
「香音…愛してる………」
そして俺は再び抱きしめた
しばらくしてまた口を開いた
「香音……奏斗の話どこから聞いてた?」
「………………起きたら………雄斗が怒ってた……」
「うん………」
「それで………自分の部屋に行っててって言われたけど………気になって……廊下にいたら………離れろって………」