私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
学校
それから、雄斗のいない日々が始まった
2、3日って言われたけど………あれからもう2週間
テストまで1週間ってところまで来た
雄斗がいないから徹夜もするし、ご飯も食べてない
ご飯食べても戻しちゃうから………
それにタイミング良くお父さんも出張に行っている
だから私を止める人はいない
最初の頃は奏斗先生も話しかけてきたけど私が無視を続けていると話しかけてこなくなった
雄斗もいないのに…………話せる訳ないじゃん………
そんな感じで2週間が過ぎ、今日は交流会
盲学校では時々、近隣の普通校と交流をしているらしい
授業やるよりはいいけど………体力持つかな………
そんなことを考えていると学校へ着いてしまった
「岩本さん!」
「あっ、上岡先生!
おはようございます!」
「おはよー
ちょっといいかな?」
そう言われ着いていった
上岡先生とはあれから良く話すようになった
自活の授業の私の担当でもあり結構プライベートのことも話したりしている
「岩本さん、今日大丈夫?
交流会………結構動くみたいなんだけど……」
「あー……多分大丈夫です」
「……………何か食べれた?」
「……………………」
「ダメだったか………」
「……………ごめんなさい……」
「いや、岩本さんは悪くないからね!」
「…………………」
そう、上岡先生にはバレている
トイレで給食を戻してしまっているのを見つかってしまった
それからというもの、結構気にしてくれている
「今日さ………グループでご飯食べるんだって」