私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「それでは!
今日は楽しくいきましょうー!」
初めの会が終わり、最初は自己紹介
同じグループで円になっている時
「岩本…?」
名前を呼ばれた
その声のした方を見てみると……
「岩本………だよな…?」
「…………………」
どうして………いるの…………
そこには中学校が同じだった佐藤君がいた
前に告白されて断ってからは気まずくて話さないまま卒業した
何で………
もう……会うこともないって思ってたのに………
嫌だよ………目のことバレたら………今まで隠し通してきたのに……
私は思わず逃げ出した
「岩本!」
そう佐藤君は叫んでたけど………今は無理だよ………
走って走って………たくさん走って
気づいたら教室に戻っていた
うっ………しかも気持ち悪い………
急いで近くのトイレに駆け込んだ
「………ゲホッ……ゲホッゲホッ………」
でも何も食べてないから口から出てくるのは胃液だけで………
「岩本さんー?
いる?」
この声………上岡先生……
追いかけて来たんだ………