私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
声を出そうにも気持ち悪くて………
「……ゲホッ……ゲホッ……」
「岩本さん!?
鍵開けれる?」
そう言われどうにか鍵を開けた
「大丈夫?
気持ち悪い?」
喋ることが辛くて頷いた
「……ゲホッ……」
「ゆっくりでいいからね」
そう言って背中をさすってくれた
しばらくして吐き気もおさまった
「上岡先生……もう大丈夫です」
「良かった
気持ち悪いとかも大丈夫?」
「はい」
「………顔色は少し悪いよ
朝も悪かったけど………」
「………………」
「ちょっと教室に行こっか
ずっとここにいるのもね」
そして口をゆすいでから教室に行った
「岩本さん………あの男の子と知り合い?」
「………はい」
「………あの子と何かあったの?」
「…………………………」
プルルルルルル………
そこで上岡先生のスマホが鳴った
「ちょっとごめんね」
そう言って電話をし始めた