私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「じゃあこれでHRを終わります
さよならー」
「「「さよなら!」」」
ふぅ………やっと帰れる………
今日は楽しかったけど疲れたー
そして玄関に向かっている途中………
フラッ
あっ………ヤバい………
「おっと………香音大丈夫か?」
「奏斗先生…………ありがとうございます」
「おう…………帰れるか?」
「………………頑張ります」
「………送ってく
靴はいて待ってて」
「えっ、大丈夫です!
一人で帰れます」
「倒れかけてた奴がそれ言うか?」
「…………………………」
「それにさ、お前に何かあったら雄斗に殺されるから」
「…………そんなことない
…………雄斗に嫌われたから」
「はっ!?
お前、何か勘違いしてんじゃね?」
「………………送るなら自分の家でお願いします
雄斗には………会えない」
「……………靴履いて待ってろ
すぐ行くから」
そう言って奏斗先生は行ってしまった