私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「だってさ………夜中に電話する訳にもいかねぇじゃん
普通なら寝てるはずだし」
「普通……だったらな」
「………香音……どんな感じ…?」
「相当ヤバいぞ
昨日、倒れそうになってたからお前の家に送っていったんだし」
「…………奏斗……仕事終わったら俺の家見に行ってくんね?
学校に来たらいいけど……………最悪の場合……倒れてる」
「マジで!?
見に行ってくるわ」
「頼むわ
香音いたら連絡して
電話は出れないかもだけど」
「りょーかい
あっ、そう言えば昨日交流会だったんだけどー」
「それがどうしたんだよ?」
「香音と同じ中学校だった………佐藤だったかな?
そんな名前の男子と仲良く話してたぞー
相手は香音に好意あるみたいだったし」
「佐藤…………うわっ、あいつか」
「お前、ちゃんとしないと香音取られるぞー
立ち入り禁止なのに屋上で仲良く二人きりで……」
「うるさい!
もう切るぞ」
「はいはーい
お前も頑張れよー」
そして電話をきった