私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「……………っ」
何かが触れたことで私は起きた
「あっ………ごめん
起こしちゃった………」
「……奏斗……せんせ……?」
「香音………俺だよ
雄斗だよ……?」
「ゆう……と……?」
そして私は再び重たい瞼を上げた
そこには……会いたかった雄斗がいた
「香音、遅くなってごめんな………」
「雄斗………どうして……いるの………」
「………夜には帰るって言ったんだけど………覚えてない…?」
「夜……」
「うん
修学旅行が終わったから帰ってきた」
…………ってことは………もう夜!?
「学校………」
「大丈夫
奏斗がどうにかしてくれるよ」
「…………ごめんなさい」
「香音は何も悪くないよ
体調……どう?」
「………大丈夫」
「香音………ごめんな……
俺のこと信じられないよな………」