私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「だからさ………ちょっとずつでいいから戻そう?
 奏斗が作って置いてってくれたから、食べよう?」

「…………今何時?」

「んー………俺が起きたのが6時30分だから………7時くらい?」

「えっ!?
 仕事は!?
 部活あるんじゃないの?」

「休み
 もともと香音を迎えにいく予定だったから」

「そっか…………」

「だから………今日はゆっくりしよ?
 勉強も今日はなし!」

「えっ、それは無理
 学校も休んじゃったし………テストまで時間ない」

「無理じゃない
 今日は俺もいるからさ
 たくさんイチャイチャしような!」

「……………イチャイチャしない
 勉強する」

「はいはい、俺は勉強なんかに負けないからな!
 香音の頭の中から勉強なんて文字消してやるから」

「…………テスト前の生徒に言う言葉じやない………雄斗、本当に教師?」

「これでも一応教師だし!
 でも……俺も寂しかったんだもん……この日のために頑張ろうって思えたんだもん………
だから………今日は香音といる!」


そして私の体は宙に浮いた
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