私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「雄斗下ろして!」
「嫌ー
とりあえず朝飯なー」
そう言われリビングに連れていかれた
雄斗は私をソファーに下ろすと着々と朝ごはんの準備を始めた
そしてすぐにご飯になった
「いただきます!」
「……………いただきます」
朝ご飯はパンと奏斗先生が作ったであろうご飯
匂いだけでも気持ち悪くなる
「香音……食べれないか?」
「………ごめん」
食べない私を見かねて声をかけられた
「そっか………おいで」
そう言われ、雄斗のところに行って抱きついた
「香音………脅したくはないけど……今日食べれなかったら病院……行こうな」
「………やだ…………」
「でもさ……香音の体、栄養が足りなくなっちゃう
この2週間………食べたのゼリーだけなんだろ?」
「…………給食食べてる」
「食べて戻してる
違うか?」
「………………」
「だから……食べれなかったら病院な」
「………食べる」
私は雄斗と離れ席に戻った
気持ち悪さを我慢しながら頑張って食べた
病院なんて………絶対に嫌!