私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
病院
病院に着くと受付にいった
「あの、すみません
小児科の和田先生いますか?」
「…………どのようなご用件ですか?」
「えーと………診てもらいたい人がいて………」
「ご予約はされてますか?」
「……してません」
「………予約してないと厳しいかもですが……連絡してみますね
お名前は?」
「下山です
下山雄斗」
「分かりました
席にお掛けになってお待ちください」
「よろしくお願いします」
そして俺は香音を座らせておいた席のところに戻った
少しして
「おい、下山」
「おー、和田
来てくれたんだ」
「お前なぁ……来るなら電話くらいしろよ
せっかく昼飯食ってたのに」
「悪い
でもさ……寝てる時に連れてかないとだろ?」
香音を見てそう言った
「まぁそんなことだろうなとは思ったよ
それにしても………酷い顔色だな」
「………だよな
…どうにかできるか?」
「……………お前、つくづくタイミング良いよな
1時間だけなら時間あるから
それまでなら診る」