私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「香音………ゆっくり休んでな」
そして香音の手を握りながらウトウトし始めた
「…………ゃま………下山!」
「…………っ」
「下山?
大丈夫か?」
「あっ、ごめん……寝てた?」
「うん
香音ちゃんの手握りながら」
「そっか」
「お前、寝れてる?
疲れた顔してるぞ」
「あー、大丈夫
昨日修学旅行から帰ってきたんだよ
だからちょっと疲れてるだけ」
「おー、そうか
大変だな
お疲れー」
「ありがと
で、お前は飯食ってきたのか?」
「あぁ、おかげさまで
お腹いっぱい」
「それなら良かった」
「おう
それで………相談したいんだけど」
「ん?何?」
「血液検査の結果出たけど…………結構ひどい」
「……………っ」
「普通なら………即入院
どうする?」
「…………家じゃ無理だよな…?」
「厳しいと思う
ご飯食べれないなら……なおさら」
「だよな……………香音、嫌がると思うけど……頼むわ」