私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「いいのか?
香音ちゃんに聞かなくて」
「いい
どうせ嫌って言うのは分かってるから
嫌でも………今は入院しないとだろ?」
「まぁ……そうだな
今どうにかしなかったら倒れるのは目に見える」
「だよな………
それなら香音の意見聞いてられないよ」
「そっか
じゃあ手配してくるな」
「おう」
香音………ごめんな
でもさ………今はちゃんと治してほしいんだ……
元気になってほしいんだ………
少しして香音は起きた
「………………っ」
「香音、おはよう」
「………ゆ………うと……?」
「うん
体調大丈夫?」
「……ぅん
ここ………どこ………」
「病院
寝てる間に連れてきた」
「……………そっか」
「香音…………ごめん
嫌だと思うけど………入院しよっか」
「嫌!」
うわっ……即答……
「香音………お願い
香音の体………結構限界来てるんだって
だから……ちょっと休もう?」