私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「あのさ……………香音と奏斗先生って…………どういう関係なの…?」

「どういうって…………先生と生徒?」

「……………付き合ってるんじゃないの?」

「…………………私と奏斗先生が?
 ないない!
 ありえないよ」

「…………好きなんじゃないの?
 仲良いじゃん………」

…………………

………これって………もしかして………

「文香…………好きなの…?」

「……………………」

顔赤くなってる!

やっぱり好きなんだ!!

「文香!
 応援する!
 絶対上手くいくよ!!」

「えっ………でも香音も………」

「私は好きじゃないよ!!
 私が好きなのは………奏斗先生の弟」

「弟!?
 奏斗先生、弟いるの?」

「いるよ
 声がめっちゃ似てる」

「そうなんだ…………って何で香音知ってるの?」

「…………奏斗先生の弟と……付き合ってる
 それに………これもね」

そして服の下に隠してた婚約指輪を出した

チェーンに通して肌身離さず持ってる

「それって………えぇっ!」

「だから、奏斗先生には全く興味ない
 弟にはあるけどね!」

「そう……だったんだ………
 えっ待って!
 めっちゃ恥ずかしいんだけど」

「ふふっ、文香頑張ってね
 応援するよ」
< 309 / 529 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop