私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「あのさ……………香音と奏斗先生って…………どういう関係なの…?」
「どういうって…………先生と生徒?」
「……………付き合ってるんじゃないの?」
「…………………私と奏斗先生が?
ないない!
ありえないよ」
「…………好きなんじゃないの?
仲良いじゃん………」
…………………
………これって………もしかして………
「文香…………好きなの…?」
「……………………」
顔赤くなってる!
やっぱり好きなんだ!!
「文香!
応援する!
絶対上手くいくよ!!」
「えっ………でも香音も………」
「私は好きじゃないよ!!
私が好きなのは………奏斗先生の弟」
「弟!?
奏斗先生、弟いるの?」
「いるよ
声がめっちゃ似てる」
「そうなんだ…………って何で香音知ってるの?」
「…………奏斗先生の弟と……付き合ってる
それに………これもね」
そして服の下に隠してた婚約指輪を出した
チェーンに通して肌身離さず持ってる
「それって………えぇっ!」
「だから、奏斗先生には全く興味ない
弟にはあるけどね!」
「そう……だったんだ………
えっ待って!
めっちゃ恥ずかしいんだけど」
「ふふっ、文香頑張ってね
応援するよ」