私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「別れたくない………雄斗と……ずっと一緒にいたい
でも…………それ以上に知りたい
どうして…………お母さんが………死なないといけなかったのか」
「……………俺も行く」
「仕事でしょ?」
「…………授業やったら帰ってくる
部活の指導なんてやってる場合じゃない」
「…………いいの?」
「あんなとこ…………香音一人で行かせらんない
行くなとは言わないから……………一緒に行かせて…?」
「…………ありがとう
本当は………怖かったんだ
一人で行くの
だから雄斗が一緒に行ってくれるなら嬉しい」
「…………何があっても絶対に守るから
香音の心を………守るから」
「雄斗………ありがとう」
それからしばらくの間、抱きしめてくれた