私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「別れたくない………雄斗と……ずっと一緒にいたい
 でも…………それ以上に知りたい
 どうして…………お母さんが………死なないといけなかったのか」

「……………俺も行く」

「仕事でしょ?」

「…………授業やったら帰ってくる
 部活の指導なんてやってる場合じゃない」

「…………いいの?」

「あんなとこ…………香音一人で行かせらんない
 行くなとは言わないから……………一緒に行かせて…?」

「…………ありがとう
 本当は………怖かったんだ
 一人で行くの
 だから雄斗が一緒に行ってくれるなら嬉しい」

「…………何があっても絶対に守るから
 香音の心を………守るから」

「雄斗………ありがとう」

それからしばらくの間、抱きしめてくれた








































































< 317 / 529 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop