私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
次の日
雄斗にスカート出しとけって言われたから出しておいたけど…………長すぎない!?
本当に膝下だし…………
しかも……めっちゃ細かく縫われてる
雄斗……器用だな…………って、違う!
「雄斗ー?」
「何ー?」
リビングで行く準備をしていた雄斗に声をかけた
「スカート長すぎなんだけどー?」
「おー、可愛い
似合ってる」
「ありがとう………じゃなくて!
長すぎ!!
何で膝下なの?」
「やっぱ膝下じゃね?
生脚あまり出すなよ」
「何でよ!
膝下やだー、暑いー」
「そんなに嫌なら自分で直して?」
「……………私の面倒くさがり屋知ってて言ってる?」
「知ってる
だから細かく縫ったもん!
香音が面倒くさがって直さないように
どう?
直す気ないだろ?」
「…………ひどい」
「狙い通り
直すなよ
せっかく一生懸命縫ったんだから」
「直さないよ
まず直す気失せるから」
「よし!
じゃ、行ってくる!!
長くするのならいつでもやってやるぞ!」
「もう頼まない!」
「そっか
香音、気をつけてな」
「うん
いってらっしゃい!」
そして雄斗は仕事へ行った