私の人生を変えてくれた人 ～もし君が生きてたら～ 前編

「大丈夫ですか？」

「あっ………さっきの…………」

そこにはさっき、1番に声をかけてくれた男性がいた

「大丈夫ですか…？
　もしかしてまた…………」

「アハハ…………香音は？」

「あの子は………暴れてるので………他の人達が押さえてます」

「すみません………ありがとうございました」

座り込んでる場合じゃない………香音のところ行かなきゃ…………

立とうとしたけど……………めっちゃ痛い

「あの子よりあなたの方が…………ちょっと見せてもらえますか？」

「えっ………」

「医者です
　あの子の方には僕の親友がいるので
　安心してください」

「…………じゃあ」

「はい
　ちょっと失礼しますね」

そして服を捲った

「うわー………結構いってますね
　それにみぞおち………痛かったですよね」

「アハハ………香音もみぞおちやってたんで
　その仕返しですね」

「あー……あいつも結構痛がってましたもんね」

「ですよね………
　でも香音が無事で良かったです
　香音を守るためなら…………いくらでも殴られますよ」

「…………かっこよかったですよ
　とても大切にされているんだなと………」