私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編







































































「………………っ」

「……ん、起きたか?」

「………和田………」

「どう?
 体、マシになった?」

そう聞かれ少し動いてみた

「ん、大丈夫」

「なら良かった
 今、痛み止めの点滴してるから
 切れたら痛くなると思う
 薬出すから飲めって山田が言ってた」

「そっか…………あっ、その山田って人は……………」

「あいつなら帰った
 もともと帰るところ引き止めたからな」

「あっ…………ごめんなさいとありがとうございましたって伝えといて」

「おう」

「…………お前は大丈夫なのか?」

「大丈夫だ
 急に呼び出されるなんてしょっちゅうだしな
 それにお前が寝てる間に仮眠とったし」

「…………和田もありがとな
 助かった」

「全然いいよ
 お前にはいつも助けられたしな」

「……………そんなことないよ
 てか、今何時?」

「んー……4時だな」

「4時!?
 待って、めっちゃ寝てる?」

「まぁ4時間位だな」

「帰らなきゃ…………」

「後30分で点滴終わるから待て」

「………待てない
 香音………待ってる」

「奏斗さんいるんだろ?
 それなら大丈夫だろ」

「…………ダメなんだよ………
 香音の精神状態……不安定なんだよ………
 何かあってからじゃ遅いんだ」

「………はぁ…………分かったよ
 本当に香音ちゃん好きだな」

「…………悪いかよ」

「別に
 あっ、来週診察するから来いって
 来れる時に来てって言ってた」

「ん、分かった」

そして和田に点滴を外してもらい、奏斗の家に向かった

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