私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
ピーンポーン
…………………
……………………………
出ないか……勝手に入ろ…………
合鍵を使って中に入った
香音……どこだろ………
「雄斗!
寝室来い!」
リビングに入ると奥から奏斗の声が聞こえた
寝室…?
とりあえず寝室に向かった
ガチャ
「奏斗?」
「雄斗、遅ぇよ」
「悪りぃ
……………どういう状況?」
ベッドの上で顔を埋めたまま泣いてる香音がいた
「2時くらいに一回起きて……気づいたらカッター持ってるし……取ったら泣き出すし………また、ついさっき起きてカッターがないと分かった途端これよ」
「なるほど……奏斗ごめんな
ありがとう」
「ん
じゃあ俺寝てくる」
「あっ、ここ使う?」
「いい、香音に使わせろ
ソファーで寝るから」
「………ありがとう」