私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「香音………頼むから泣き止んで…?
お前の泣き顔見ると……どうすればいいのか分からなくなる………」
車を路肩にとめて話しかけた
「…………………」
「言いたいことあるなら言って?
思ってることとか……」
「…………辛い……」
「うん」
「………………死にたい……」
「うん………」
「………ゆう…と………嫌い………大嫌い…………」
「………………………」
「…………別れて……………捨ててよ…………」
「…………ごめん
それは出来ないよ」
「…………………何で………」
「香音………一人に出来ない
てか俺も一人になりたくない
俺……香音のこと大好きだから!」
「……バカ…!
嫌い………雄斗なんか嫌い…!」
そしてさらに激しく泣き始めた
あー………もう本当にどうしよ………
泣きじゃくるし…………一人にするにも今は危険だし………
はぁ……………
「香音………ごめんな……
あんなところ意地でも止めれば良かったな……
ごめん………本当にごめん………」
そしてギュッと抱きしめた