私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
〜香音目線〜
「…………楽しかったな」
「………………」
「……………俺のこと嫌いか?
一緒にいたくないか?」
「……………………」
今までは何か言われても逃げてきたけど…………この観覧車じゃ………逃げれないじゃん………
「………香音が辛いなら………別れるよ
辛い思いしてまで………一緒にいてほしくない
辛いなら………離れる」
「…………………」
「…………俺のことが嫌なら離れろ」
そして抱きしめられた
こんなの…………離れられる訳ないじゃん……
この温もりが………心地いいんだよ………
突き放してよ…………
「……………離れないのか?」
「……………………出来ない」
「そっか!
じゃあ俺はこれからも離れないから!」
そしてさらに強く抱きしめられた
「………大好きだよ
どんな香音でも」
「………………私も」
「………えっ!?
香音今…………俺のこと………」
「…………眠い………寝かせて……………」
「えっ、あっ、うん
寝て良いよ
運んであげるから」
その言葉を聞いて私は眠りに入った