私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「そう……ですか」
「あぁ…………文香、これ」
信号で止まったのを見計らいさっき買ったやつを文香に渡した
「………これは…?」
「あげる
好きかは分からないけど」
「…………………可愛い
触り心地も………気持ち良い」
「それなら良かった!」
「ありがとうございます!
大切にします!!
あの………私も……これ」
「ん?」
「えっと………奏斗先生にあげたくて…………あっ、迷惑だったから全然!」
「迷惑なんかじゃねぇよ
ありがとう
凄く嬉しいよ」
「奏斗先生…………」
「運転中だから中身は後で見るな
もう少しで雄斗の家着くから」
そして数十分かけて雄斗の家に着いた
「おい、雄斗起きろ!」
「………………んっ……」
「雄斗ー、着いたぞー」
「えっ………あっ、ごめん!
寝てた………」
「まっ、いいけどさ
香音ちゃんと運べよ」
「あぁ
文香ちゃん、先に家に入っててくれる?
香音運ぶから」
「はい
分かりました!」
「いや、文香はこっちだ」
そして文香を抱き寄せた
「どっちがいい?
雄斗と俺」
「えっと………その………」