私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
顔が赤くなってる……
いじりがいがあるな…!
「ん?
どっちがいい?」
「……でも………香音……」
「香音のことは気にしないで
どうせもう起きないから」
「ほら、雄斗もこう言ってることだし
俺の方に来いよ」
「………………はぃ……」
「ん、じゃあ行こうぜ!
雄斗、またな!」
「おう
文香ちゃんあまりいじめるなよー」
そして自分の車に乗り込んだ
「文香、疲れたか?」
「いえ、楽しかったです!」
「そうか………香音は相当きてたみたいだけどな」
「そうですね…………雄斗さんって、香音のこと大好きなんですね」
「そうだよ
何だろうな?
雄斗があんなに夢中になるなんて珍しいよ」
「そうなんですね……………奏斗先生は?」
「……どっちだと思う?」
「……………遊びまくってそうです」
「ひでぇな
そんな風に見えるか?
なんか良く言われるんだよな……」
「…………違うと信じたいですけどね」
「…………違うよ
俺はこう見えて一途なんだよ」
そして文香の頭を撫でた
「だからお前さえ待っててくれれば…………な
まっ、いつでもやめていいからな!」
「………またそんなこと言う……
私だって一途です!」