私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
〜奏斗先生目線〜
キャー!!
ちょうど職員玄関を出たところで悲鳴が聞こえた
………何だろう
結構……近いよな………
まさか…………この敷地内か!?
急いで声のした方向へ向かった
「文香!?」
そこには足を抱えて座りこんでる文香がいた
「………かなと……せんせ………」
「………っ!
これどうした!?
大丈夫か?」
「………いたい…………いたい…よ………」
「どうした?
何があった?」
「………包丁……待った男が……いて……
足……切られた………」
「っ!
そいつどっちに行った!?」
「あっち………」
文香の指した方向は…………………駐車場のところだ
「ヤバい……行かなきゃ」
そう言った俺の服を掴まれた
「………ぃや………行かないで」
「でも香音が!」
「お願い………一人にしないで………」
俺は………泣いてる文香を置いていけなかった………
「文香………」
そして香音へ電話をかけた