私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「……無理だ
 香音から………離れろ」

「はっ?
 意味分からねぇけど?
 こいつもう死ぬじゃん
 なんでそんな奴のために庇うんだ?」

「……香音は………死んで……ない
 生きてる………」

「もう無理だろ
 動かねぇじゃん
 後、一回やったら終わりじゃね?」

「………させない」

「その怪我で?
 やれるもんならやってみろ!」

そして香音に向かって走り出す

させない………させるものか………

あいつと……約束したんだから

香音を守るって………雄斗のためにも………香音を守る………



香音に覆い被さった瞬間、背中に痛みが走った


「うっ…………」

良く見ると香音の周りには血が広がっていた

香音……あと少し……頑張れ…………

「は?
 お前正気か?
 どけ」

そして蹴られた


でも…………香音から離れる訳にはいかないんだ


必死に地面にしがみついた

香音から離れないように


「クソッ!
 お前も殺してやる…!」

「……うぐっ…………」

「警察だ!
 離れなさい!」

「……もう来たのかよ……」

そしてあの男は暴れた後に押さえつけられていた


「大丈夫ですか!?」

「……俺より………香音を………」

そして、どうにか香音の上から動いた


いたっ…!

少し動いただけなのに………凄く痛い………

「………ひまわり……病院に………運んで………」


そして俺も意識を失った










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