私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
それは………
奏斗と一緒にいたということを
物語っていた
バタッ
「おい、雄斗どうした?」
膝から崩れ落ちた俺を親父が支えてくれた
「………か……のん………」
「かのん?
誰だ?」
「奏斗が…………庇ったの……………香音だ……………」
「…………知り合いか?」
「………俺の………彼女………」
「はっ?
奏斗の生徒だぞ?
何でそれがお前の彼女になるんだ?」
「…………香音は…………助からない………のか……?」
「……………詳しくは分からない」
「…………………」
「………庇った生徒…………奏斗知ってたのか?
お前の彼女って」
「………あぁ」
「……………ひとまずそう言うことにしとく
そうじゃなきゃ…………奏斗が庇った意味も分からない
落ち着いたら…………教えろよ」
「………………はい」
「………行ってこい
心配なんだろ?」
「………………………」
「時間ある時でいいから奏斗の着替えとか待ってきてくれ
…………………無事を祈ってる」
そして香音の病院へ急いで向かった