私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
それからというもの仕事場、奏斗の病院、香音の病院をまわる日々になった
家には寝に帰ってるくらい
それ以外はだいたい二人の病院に
そんな日々が3ヶ月続いた
もう難しいだろうって言われるようになった中で奏斗は目を覚ました
「奏斗!?」
親父から連絡をもらい急いで病院に向かった
「おー、雄斗
何か老けた?」
そう言ってベッドで横になりながらも笑ってる奏斗の姿があった
「奏斗…!
良かった………本当に…………」
「………心配かけたな
見ての通りもう大丈夫だから!」
「奏斗……………」
そして俺は土下座をした
「ちょっ、雄斗!?」
「この度は、香音を庇ってくださりありがとうございました!
…………奏斗を巻き込んでしまったこと………大変申し訳ございませんでした」
「…………雄斗、顔上げろ
そんなかしこまるなよ」
「でも……………」
「香音を庇ったのは俺が決めたんだ
雄斗のせいじゃない
あの時、あぁなっていたのが…………香音じゃなくても、俺は庇ったと思うよ」
「……………奏斗
本当にありがとう
この恩は一生忘れない」