私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「お前は真面目だなー
そんな重くするなよ」
「……………俺には香音が大切なんだ
香音がいなくなったらって考えると…………生きてけない」
「………………無事なんだよな…?」
「………………………一命は取り留めたものの意識はまだ……………もう難しいだろうとも言われてる」
「……………………」
「奏斗が庇ってくれなかったら…………助かってなかっただろうって…………だから………本当にありがとう」
「……………香音は大丈夫だ
絶対に目を覚ますから
信じようぜ」
「奏斗……………」
「そんでまた4人で遊びに行こうぜ!
お祭りとか行きたいなー」
「…………だな」
「………元気出せよ
そんな顔してたら香音が悲しむぞ?
香音は………お前に笑っていてほしいはずだぞ」
「……………………」
「……………雄斗
香音は絶対に大丈夫
香音は凄く強い
あんなに刺されていたのに…………生きてるんだぞ
お前が諦めてどうするんだよ」