私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
〜香音目線〜
ここ………どこ…………
気がつけば暗闇にいた
ここにどれくらいいるのかも分からない
凄く短いような………長いような
そこに突然人が現れた
「ねぇ…………あなたは誰?
ここはどこ?」
「……………………」
「………ねぇ」
「……………お前さえいなければ………」
「えっ……………」
「お前さえいなければ!」
そしてもやっとしていたシルエットがハッキリとした
「……お母…さん……?」
「お前さえいなければ!
私は!」
「…………………っ!
ごめん………なさい……」
「お前さえ………」
そして段々ふえてきた
しかも知っている人達
お父さん………お兄ちゃん………友達………
「お前さえいなければ………こんなことには………」
「ごめん………ごめん……なさい………」
段々声も大きくなる
分かってるよ………私がいたから…………こんなことに………
「お前なんて大嫌いだ」
「ゆ………うと……………」
ごめん………ごめんね………
もう………消えるから
生きたいなんて思わないから………
だから…………許して…………