私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


それから数日して香音のリハビリは始まった



最初はベッドの上でストレッチとかをしていたのに気づけば歩行の練習をしている




そして今日も



香音の病室にいないのでどこに行ったのか聞くとリハビリに行ってると言われた





場所を聞いて行ってみることにした











「いいよー
 その調子ー
 ゆっくりでいいよー」

人リハビリ室に近づくとそんな声がたくさん聞こえた


中に入ってみると香音のように頑張ってる人がたくさんいた


香音は……どこだ………

辺りを見まわすとすぐに見つけることができた


香音……頑張ってるな………

そう思い見ていると

ガタッ

「香音!」

香音が膝から崩れ落ちた

急いで側に駆け寄った

「香音、大丈夫か?」

「あれ………雄斗…?
 何でいるの…?
 まだ1時だよ……」

「言わなかったっけ?
 今日午前授業」

「………聞いてない」

「悪い悪い
 忘れてた!」

「………言ってくれれば午前中にしたのに」

「まぁまぁ
 許して!
 忘れてたんだもん!」

「…………………」

そして香音と一緒にいた人を見た

「あっ、こんにちは!
 香音ちゃんを担当してます
 永山と言います」

「………どうも」

永山と名乗った人は爽やかな笑顔を浮かべる男だった

どうにも気に食わない

俺がいない時にコイツと二人とか

「香音ちゃん、凄く頑張ってますよ
 早くお家に帰るために」

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