私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「そうですか………」

「ねぇ……雄斗?」

「ん?」

「この先で……待ってて?
 雄斗のところまで歩くから」

「いいけど………大丈夫か?」

「大丈夫……
 頑張るから………見ててほしい」

「ん、分かった
 頑張れよ
 待ってるから」

「うん!」

そして俺は香音が決めたレールの先に向かった




俺が着くのと同時に香音は立ち上がりレールを握り締めた



そして一歩一歩ゆっくりと踏み出した


途中、崩れ落ちそうになりながらも頑張って耐えていた


そしてついに


「雄斗…!」

俺のところまで辿り着き、倒れ込んだ

俺はしったり受け止め、抱きしめた

「香音!
 凄いな!
 頑張ったな!!」

「雄斗〜
 頑張った〜」

「お〜偉いぞ〜」

そして香音の頭を撫でていると永山さんが来た

「香音ちゃん、お疲れ
 新記録じゃない?」

「永山先生!
 疲れましたー」

「だよねー
 いつもより長かったもんね」

「はい!
 ってことで今日はここまでにしてもいいですか?」

「いいよ
 てか、疲れたんじゃなくて彼氏といたいんでしょ?」

「あっ、バレました?」

「バレバレだよー」

「エヘヘ
 だっていつもより一緒にいられるもん!」

「そうだねー
 じゃ、今日はここまで!
 お疲れ様ー」

「ありがとうございました!」

「はいよー
 車椅子、出口のところにあるから
 一緒に戻りなよー」

「はい!」
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