私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「当たり前だろ!
 俺を誰だと思ってる!
 ケーキも作れるよ
 香音のためなら張り切っちゃう!!」

「雄斗………ありがとう」

「おう
 あっ、やっぱり日曜日行くのやめようかな」

「どうして?」

「どうせなら驚かせたいじゃん?
 香音達が出掛けてる間に作ろっかなって
 それなら充分時間あるはずだし」

「…………分かった
 雄斗の作るケーキ楽しみにしてる!」

「雄斗!
 俺も食べていい!?」

「奏斗………まぁいいけど」

「よっしゃ!」

「その代わり!
 香音に変なことするなよ?
 後、変な奴らから守るように」

「分かってます!
 弟の大事なお姫様はしっかりと守らさせていただきます!」

「お姫様って………私、そんなキャラじゃないんだけど」

「えー、お姫様のコスプレしたら絶対似合うと思うんだけど?」

「奏斗!
 香音、絶対にそんなコスプレするなよ?
 マジで変な奴らしか寄ってこないから」

「…………良く分からないけど………雄斗がそう言うなら………」

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