私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「……はい
留年しなくても済むなら………」
「…………分かった
それなら………俺と雄斗で全力でバックアップする」
「雄斗も?」
「あぁ
都合の良いことに俺は理系、雄斗は文系が得意だからな」
「あっ、そっか!」
「香音、簡単に言えば留年を回避するには結果を出さなければいけない
留年しなくても必要な学力は身についてるってことを証明するんだ」
「…………何で?」
「12月……終業式の日に香音のためにテストがある
そこで良い点数を取れれば留年は回避できる」
「12月…………」
「香音なら分かるよな?
もうあまり時間はない
それでもやるか?」
「………………やります
進級出来る可能性があるなら………それに賭けたいです」
「…………そう言うと思ったよ
香音なら出来ると思う
だから一緒に頑張ろうな!」
「はい!」
「あっ、くれぐれも無理はしないように!
それと、今週はゆっくり休んでろよ
やるのは来週からな」
「分かりました!」
それからは楽しく色々な話をした