私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「…………文香はどういう感じの物を持ってますか?」
「……………………」
「奏斗先生!
しっかりしてくださいよ」
「すまん………急に聞かれると………」
「はぁ………分かりました
じゃあ私が持ってる持ち物とか今日の服装とかどんな感じですか?
一言でまとめてください」
「一言…………………シンプル?」
「そう!
その通りです
私はシンプルなデザインの物が好きなので………雄斗もシンプルなデザインの物をくれます
さぁ、文香はどうですか?
私と比べて」
「香音と比べると………………可愛い系って言うの?
柄付きとか……ピンクとか………女の子らしい
あっ、決して香音が女の子らしくないってことではないからな!?」
「あっ、そこは気にしてないです
昔から言われてきたので
見た目と好みが一致してないとか何とか………」
「あー………確かに」
「まっ、私のことはいいですから!
可愛い系って言うのでも結構絞られますよね?
後はそうですね…………文香も見やすい方がいいと思いますよ
私は文香の見え方とか良く分かりませんが…………淡い色よりも濃いピンクとかの方が自分も見やすいから好きって可能性もありますからね」