私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
寝室に着き、ベッドに下ろした
「香音寝れそう?」
「………私のことは……いいから………ご飯………」
「……………さっきの怒ってる…?」
「…………怒ってない」
「………………怒ってるか……
ごめんな
香音が嫌でため息ついたんじゃないから」
「…………怒ってないもん………」
「香音が可愛すぎてため息ついちゃったの
可愛すぎてこれ以上はやめてくれーって思ったの」
「だから………別に私は………」
「香音のことが大好きなの
俺のこと………嫌わないで…?」
「…………嫌いじゃない………」
「………ご機嫌斜め…?」
「…………別に………」
「もー……どうやったら機嫌直してくれる?」
「…………ギュッ……」
「………っ!
本当可愛いんだから………
無自覚っていうのがずるい………」
「…………………」
「ほら、ギュー
香音、おやすみ
大好きだよ」
「………雄斗……好き………」
「おう!」
香音を抱きしめながらお腹の辺りをトントンしてるとすぐに気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた