私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

〜香音目線〜




「……………………っ」

次に目を覚ますと辺りは明るかった

横にはまだ気持ち良さそうに眠る雄斗の姿

「雄斗…………」

そして雄斗の胸に顔をうずめた

ん………雄斗の匂い……

落ち着く………


次の瞬間、暖かい温もりに包まれた

「何、香音
 朝から襲われたいの?」

「えっ……いや………そういうんじゃなくて………」

「………じゃあどういうつもり?
 男に擦り寄ってくるとか………警戒心なさすぎ」

「…………警戒しないとダメなの…?
 雄斗にくっついちゃダメなの…?」

「あー……そう言うことじゃなくて…………
 もういいや、忘れて?」

「…………………ごめん」

「香音は悪くないよ
 ただ心の準備が…………
 まっ、香音は好きなだけくっついてきていいから」

そう言って頭を撫でてくれた

「雄斗……………」

そして私は抱きついた

「おぉ………どうした?
 辛くなっちゃった?」

「違う…………ただ………雄斗にくっつきたいだけ………」

「ん、そっか
 何かあったらいつでも言えよ」

そして雄斗も抱きしめてくれた

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