私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
そして抱きついた瞬間
「おい」
後ろから低い声がし、引き剥がされた
「奏斗先生………怖いですよ」
「あ?
お前が変なことやってるからだろ」
「変なことって………ただのスキンシップです
ねぇ文香?」
「………………うん」
「なぁふみ……」
「香音、行こ!」
奏斗先生の言葉を遮り文香は歩き始めた
そして…………奏斗先生の顔は凄く寂しそうだった
「奏斗先生………約束……しましたから
金曜日、待ってます」
「あぁ………ありがとな
気をつけて帰れよ」
「はい
さよなら」
そして文香の後を追いかけた
「文香〜待ってよ〜」
「香音遅いよー」
「もー………文香どうしちゃったの?
奏斗先生のこと避けてる?」
「………そんなんじゃないよ」
「ふーん……まっ、いいけどさ!
じゃあまた明日!」
「うん!
また明日ね!!」
文香と別れ家に向かった