私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
学校
〜香音目線〜
文香の誕生日から数週間後
今、私は窮地に立たされている
どうしよう…………
完全に忘れてたよ…………
雄斗…………
ダメ元で電話をかけてみたけど……………やっぱり出ない
そりゃあそうだよね………
仕事だもんね…………
やるしか………ないよね
そう、この日は調理実習
完全に学校に来るまで忘れていた、
ただ、前から学校に置いていってたエプロンはある
だからやるしかない
それに…………今日の実技試験を受けないと進級できなくなるかもしれない
そうなると私は逃げれない……………
キーンコーンカーンコン
そして授業が始まった
文香も………ちゃんと出席してる
文香は……もう大丈夫なのかな……
結局、誰にも相談出来ずに始まってしまった
最初は先生の話だからいい
でも…………
話が終わると目の前に包丁が置かれた