私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「なるほど……………声かけても反応しない感じですか…?」

「はい…………ずっと………ゆうと?……って言ってます」

香音…………やっぱり雄斗か…………

雄斗も出るか分かんねぇんだよな………

「分かりました
 とりあえず香音のところにいてもらえますか?
 ちょっと話したい相手がいるので
 終わり次第また電話します」

そして上岡先生との電話を切り雄斗に電話をかけた


頼む………出てくれ…………












数コール後、電話が繋がった


「もしもし、雄斗!?」

「んだよ、仕事中なんだけど」

「香音が過呼吸起こしてる
 助けてくれ」

「はぁ?
 何があった?」

「……………調理実習」

「嘘だろ?
 何でそんなもの」

「知らねぇ
 それで文香もやられてる
 俺は文香といる
 香音のところには行けない」

「……………香音どんな感じなの?」

「詳しくは分からない
 ただずっとお前のこと呼んでるって」

「…………分からない?」

「香音が逃げたところ、女子トイレの個室
 鍵かかってて中の様子は分からないって」

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